『ホームページ』と『ブログ』と『SNS』、それぞれの戦略
「今はFacebookの時代だ!」なんて声をよく聞きますが、それはナンセンスです。
インターネットを利用したビジネスをするには、Facebookを始めとする各種『SNS』や『ブログ』、そして『ホームページ』の特性をよく理解して、臨機応変にそれらを組み合わせて戦略を立てるのが正解です。
まずは簡単な比較
ホームページ | ブログ | SNS | |
---|---|---|---|
信頼性 | ◎ | ◯ | △ |
情報の体系化 | ◎ | △ | ☓ |
更新性 | △ | ◯ | ◎ |
拡散性 | △ | △ | ◎ |
検索性 | ◯ | ◎ | ☓ |
各項目について簡単に説明すると次のようになります。
- 『信頼性』…発信している情報に対する、ユーザーが感じる信頼性
- 『情報の体系化』…単なる時系列の情報か、適切なデザイン・カテゴリ等で体系的に情報提供できるのか
- 『更新制』…情報の追加や編集の容易さ
- 『拡散性』…発信した情報がインターネット上へ拡がり易いかどうか
- 『検索性』…Google等で検索した時に、検索結果として表示され易いかどうか
ホームページの特性
商品やサービスに興味を持ってくれたユーザーが訪れる
ホームページの大きな特性は、ユーザーが何らかの情報を求めて辿り着く場所だということです。
求めている情報はユーザーによって様々ですが、ユーザーは少なくとも何かしらの興味を持ってくれています。そのユーザーに対して、自社の商品なりサービスなりを積極的にアピールできるのがホームページで、この役割を担うにはブログやSNSではまだまだ役不足です。
ユーザーをゴールまで導く
ユーザーが知りたい情報を的確に与えるのは当然のことながら、それだけでホームページから去られてしまってはホームページの価値が半減してしまいます。
ホームページには『お問い合わせして欲しい』『買って欲しい』等のゴールがあるはずです。そこまでの導線を巧みに設計し、ユーザーを導くことができるのもホームページの特性です。ブログやSNSのように情報が体系化されていないメディアではこのような設計はなかなかできません。
更に、きちんと作り込まれたホームページには信頼性があります。例えSNSで好感を持ってくれていたとしても、ホームページがなければコンバージョンに至るのは難しいでしょう。
ブログの特性
SEOとしてのブログ
ブログを運営することで大きなメリットはSEO対策として効果があることです。
SEO対策を考える上で重要なのは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを多く提供することです。特にホームページ全体のボリューム(ページ数)が大きくなることはSEO的には効果絶大です。
しかしホームページは、一度作ってしまうとコンテンツをどんどん増やすというのは簡単ではありません。そこでブログの登場です。
ホームページ内の1コンテンツとしてブログを導入すれば、ページをどんどん量産することが可能になります。ただ、ブログを導入する際には次のようなことに注意する必要があります。
『アメブロ』等の無料ブログサービスを利用せず、自分のドメイン内で展開する
自分のドメイン内でブログを展開しないとSEOとしての効果は激減します。SEOありきで考えるならばそれらのブログサービスを利用せず、オリジナルなブログを導入しましょう。見た目も本体のホームページと全く同じにすることもできるので、サイト全体として統一感を持たせられます。また、メインサービスへの誘導などを比較的容易に行うこともできます。
ちなみにDOEの当ブログがその例です。ホームページとブログはデザイン的にはほとんど同じで、DOEのトップページやその他サービスページヘも容易に遷移できるようになっています。
記事の内容に注意
SEO対策としてページ数を増やしたほうがいいと言うと、「じゃあいろんなホームページを見て文章をコピーすれば沢山作れるぞ!」と考えてしまう人がいるかもしれませんが、これはSEO的にはむしろマイナスで、著作権的にも問題があります。
ブログは可能な限り自分の言葉で書きましょう。
ホームページの補足的な役割ができるブログ
ブログと聞いて、「日記を書かなきゃいけないのか…」と勘違いしてしまう方もいるかもしれませんが、ここで言うブログのコンテンツは日記である必要はありません。むしろ有名人でもない限り、日記を読んでくれるユーザーはほとんどいないでしょう。
ブログの内容は様々考えられますが、ホームページのコンテンツを補足するようなコンテンツはブログに向いているでしょう。例えばある商品を製造している会社で、ホームページにはその商品の値段や特長が書かれているとしたら、ブログではその商品の製造過程を紹介したり、製造現場の写真を掲載すれば、その商品に対しる想いがユーザーにも伝わるかもしれません。
あるいは、ブログを広報誌代わりのメディアとし、会社の取り組みや今後の展望などを定期的に情報発信していくのも良いでしょう。
SNSの特性
情報を拡散させる能力に長けている
FacebookやTwitterといったSNSの一番の特性は、情報の拡散能力であると言えるでしょう。
ある人が発信したがその友人に伝わり、それに共感した友人が更に別の友人に発信する。このような情報の連鎖がSNSが得意とする分野です。
しかしこれを聞いて勘違いしてしまうパターンとしては「それなら自社の商品をどんどん拡散してもらおう!」という考えで広告や宣伝ばかりしてしまうことです。これでは下手するとただの押し売りで、マイナスブランディングになってしまいます。
SNSで好まれる情報は”ネタ的でフランク”なものが多い
SNSはそもそも自分の友人・知人と交流するメディアであるため、企業など営利団体が発信するメッセージはなかなか相容れないところがあります。企業がどれだけ知恵を絞って提供する情報よりも、1枚の『笑える写真』の拡散力には敵わないでしょう。
このようにSNSを活用する際はユーザーが求めているものをよく見極める必要があります。
商品に関する情報を発信するにしても、例えば伊藤ハムの『ハム係長』のようにキャラ付けして発信するなど、より”ネタ的”な方向に走らせたほうが効果が見込めそうです。
まとめ
ホームページ、ブログ、SNSにはそれぞれのメリット・デメリットがあり、一概に「今の時代はこれ!」とは到底言えません。自分のビジネスが何なのか、ターゲットユーザーはどの層なのかをしっかりと認識し、臨機応変にそれらのメディアを組み合わせる必要があります。
DOEはホームページ制作会社ですが、それは手段であり、目的は集客です。当然のようにブログやSNSの活用方法についてもご提案させていただいております。わからないことがあればなんでもご相談ください。