SEOと、ホームページのトラフィック(アクセス数)の関係について
ホームページのトラフィック(アクセス数)の大小は検索順位に影響を及ぼすのでしょうか?
この問題について明確に答えられる人は現時点ではいないのではないかと思います。
というのもGoogleは検索順位決定の複雑なアルゴリズムについて、その仕様を公表している部分もあれば公表していない部分もあるので、経験則や推測での話がどうしても多くなってしまうからです。
しかしホームページ制作に携わる方・運営に関わる方にとっては、それらの情報を総合的に考えて、正しいと思う選択肢を選ばなければなりません。
トラフィックとSEOの矛盾について
検索順位決定の際、仮にページのトラフィックが影響するとなると、一つ疑問が浮かびます。
「トラフィックを増やしたくてSEO対策しているのにトラフィックが必要なの!?」
という矛盾点です。
確かにその通りなのですが、例えばこういうケースを考えてみてください。
『被リンクは持っているものの、その割にはトラフィックが少なすぎるホームページ』
何やら怪しくありませんか??
スパム的な方法で被リンクを集めている可能性大です。
ここでもし、被リンクに見合ったトラフィックを持っているとGoogleが把握していれば、Googleは正当な評価ができるでしょうし、そうでなければペナルティを与えるなり、判断ができるかもしれません。
そもそもGoogleはトラフィックを見ているのか?
上述したように、トラフィックを把握できればGoogleは検索順位を決定するための指標をまた一つ増やすことができるでしょう。では実際にはトラフィックを把握しているのでしょうか?
Googleアナリティクスのデータ利用について
一昔前(2007年)の記事ですが、Googleがアナリティクスのデータを利用しているという記事がありました。
参考:Googleの順位決定にGoogle Analyticsのデータが使われていたことが判明!
しかし、この記事については疑問の声も多く上がっているようですし、2009年にはGoogleが「アナリティクスのデータは利用していない」と発表しています。
しかもアナリティクスのデータを使うとすれば、
- アナリティクスを導入していないサイトとの公平性の問題
- アナリティクスのタグがページによって埋め込まれたないなど、データとしての信頼性の問題
- アナリティクスデータを悪用したスパム発生の恐れ
を考慮しなければならず、これはGoogleにとっても得策ではないかもしれません。
ただし、Googleアナリティクスのデータは”アルゴリズム改善のため”には利用されているらしいという声は聞かれます。それでもやはり検索順位とは無関係ということでしょう。
アナリティクスのデータを利用していないとしたら…
そうなると個々のホームページのトラフィックを監視するのは技術的にもリソース的にもかなり厳しいのではないでしょうか?
「Facebookやtwitterからの流入を監視すればどうか?」という話もありますが、これについてもGoogleは否定しています。
SEO対策には想像力が必要
このように、Googleは現状ではトラフィックを検索順位の決定には用いていないようですが、実は使っているかもしれないし、将来使うかもしれません。つまり、SEO対策では分かっていることと分かっていないことを頭のなかでミックスさせて考えなければなりません。
「もしかしたら、こうかもしれない」
「いや、ああかもしれない」
このようなトライアンドエラーの繰り返しでホームページを育てていく必要があります。
今回のケースだと次のように想像することができます。
価値の低い被リンクはほどほどにする
「もしもGoogleがトラフィックを把握していたら…」と想像すると、仮の低い被リンクを見ぬかれそうなので、「無闇に被リンクを集めないようにしよう」と考えることもできます。
(もっとも、自然リンクにも価値の低い被リンクは多いと思われるので、あくまで不自然に被リンクを集め過ぎない、という程度で良いでしょう)
基本に返って上質なコンテンツを提供しよう
上質なコンテンツを提供することでアクセス数UP
↓
検索順位UP
↓
アクセス数UP
↓
検索順位UP
という「好循環を作れるのではないか?」と想像することもできます。
このようにDOEではいつも新鮮な情報を集めて、それをお客様のホームページに活かせるように工夫しています。SEOは一般ユーザーには敷居が高い部分があるので、DOEを活用して頂ければと思います。