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サーバー関連WordPress 2018.08.02(公開)

Azure + Docker Compose + Hyper-Vで開発環境 - LAMP環境作成 ~ WordPressインストール

この記事は前回の記事から引き続き Azure で開発環境の構築についてです。

前回の記事では Azure VM の立ち上げから初期設定までを行ったので、まだの方は前の記事から読むことをおすすめします。

開発環境の構築には Docker Compose を使います。

Docker Compose とは、複数コンテナから成り立つ複雑な Docker アプリケーションの管理・実行ができるツールです。
今回作成する LAMP 環境はそんなに複雑ではありませんが、PHP や MySQL など複数のサービスを連携させるので Docker Compose 向けと言えます。

Docker Compose 概観

 

Docker Compose は YAML ファイルを設定ファイルとして複数コンテナの管理・実行を行います。

Docker Compose は ホストマシンとゲストマシン間でのファイルの同期コンテナ同士の連携環境変数の使用などが可能です。

ゼロからプロジェクトファイルを作成していくのは面倒なので、今回はベースファイルをどこかから持ってきて、それを改造する方法をとります。

こちらの記事から拝借します。

Docker Composeを使ってLAMP環境を立ち上げる

ファイル構成が minimum で docker-compose up -d と打ち込むとすぐに LAMP 環境ができますが、今回はこれに phpmyadmin を載せて、あとバーチャルホストmod_rewrite あたりを有効化して開発環境を構築します。

ディレクトリ構成

 

以下は変更箇所のあるファイルのみ列挙。

docker-compose.yml

version: "3"
services:
  mysql:
    container_name: local-apache2-php7-mysql
    build: ./mysql
    ports:
      - "7001:3306"
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: password
    volumes:
      - mysql:/var/lib/mysql

  phpmyadmin:
    container_name: local-apache2-php7-phpmyadmin
    image: phpmyadmin/phpmyadmin
    environment:
      - PMA_ARBITRARY=1
      - PMA_HOST=mysql
      - PMA_USER=root
      - PMA_PASSWORD=password
    links:
      - mysql
    ports:
       - "9001:80"
    volumes:
       - /sessions

  php:
    container_name: local-apache2-php7-php
    build: ./php
    links:
      - mysql
    ports:
      - "80:80"
    volumes:
      - ./html:/var/www/html
volumes:
  mysql:	

script.ps1

PowerShell スクリプトファイルです。

コマンドを打つのが面倒なので活用します。

docker cp ./php/sites-available/ local-apache2-php7-php:/etc/apache2/
docker-compose exec php a2ensite local-wordpress
docker-compose exec php a2enmod rewrite
docker-compose exec php service apache2 reload

html/wordpress

最新版の WordPress をダウンロードしてきてこのディレクトリに配置します。

php/sites-available/local-wordpress.conf

DocumentRoot "/var/www/html/wordpress"
ServerName local-wordpress

php/Dockerfile

※libpng12-dev というプラグインにエラーが出たので libpng-dev に変更しています。

FROM php:7.1-apache
COPY php.ini /usr/local/etc/php/
COPY ports.conf /etc/apache2/
RUN apt-get update \
  && apt-get install -y libfreetype6-dev libjpeg62-turbo-dev libpng-dev libmcrypt-dev \
  && docker-php-ext-install pdo_mysql mysqli mbstring gd iconv mcrypt

php/ports.conf

Listen 80
NameVirtualHost *:80

起動

プロジェクトファイルまで cd コマンドで移動してきてから以下を実行。

VS Code から起動できる PowerShell を使うと、プロジェクトファイルのルートディレクトリが最初からセットされているので手間が減ります。

docker-compose up -d
./script.ps1

docker-compose.yml を更新した場合は

docker-compose up -d

Dockerfile を更新した場合は

docker-compose build

で大抵はいけます。

hosts 更新

バーチャルホストの設定のために hosts ファイルを更新します。

Windows は
C:\Windows\System32\drivers\etc

Mac は
/private/etc

ここにあるようです。

{IP アドレス} local-wordpress

{IP アドレス} 部分をグローバル IP アドレスに替えて hosts に追記します。

データベースを作成

phpmyadmin でデータベースを作成しておきます。

phpmyadmin は今回の設定なら
http://localhost:9001/ でアクセスできます。
アクセスできない場合は docker-compose.yml の設定を確認してみましょう。

使用するのは root ユーザーなので特権を更新する必要はありません。

wp-config.php を更新

WordPress をデータベースに接続するために wp-config.php の設定を行います。

// ** MySQL 設定 - この情報はホスティング先から入手してください。 ** //
/** WordPress のためのデータベース名 */
define("DB_NAME", "wordpress");

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define("DB_USER", "root");

/** MySQL データベースのパスワード */
define("DB_PASSWORD", "password");

/** MySQL のホスト名 */
define("DB_HOST", "mysql");

見れた!

 

WordPress 環境ができたようです。

次回起動時からは docker-compose start でコンテナを立ち上げることができます。

ポート番号をかぶらないようにすれば、nginx 環境を同時に立ち上げることもできますよ。

まとめ

社内のリソースを完全にクラウドに移行できたらリモートワークが可能になるので、会社に来なくても仕事をすることができます。
なんならインターネット環境さえあれば地の果てでも。

今回の記事は以上です。
お疲れ様でした。

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